医学部医学科合格への道
私が受験に際して、経験したこと考えていたことを書こうと思います。
受験に当たって最初の関門となるのがセンター試験、共通テストです。私はセンター試験の1か月前に二次試験の勉強をやめ、完全にセンター試験勉強にシフトしました。
センター試験の勉強は国語、社会を中心に過去問を多く解くことを心がけました。二次試験には英語、数学、理科の3科目がありました。
数学は青チャートなどの基礎的な参考書で基礎を固め、入試問題集を解きました。様々な大学の問題を解き、時には自分の受ける大学の傾向とは異なる問題も解きましたが、様々な問題に触れることは力になったと感じています。
英語では長文をたくさん読むことを心がけました。日々多くの英文に触れることで徐々に英語を読む力がついていったと思います。
物理は名門の森、化学は重要問題集を使いました。非常に優れた参考書で全ての分野を深く学習することができます。繰り返し問題を解き、苦手分野を潰していくことが重要だと思います。
私は一度他の大学を卒業した後に、以前から感じていた医師という職業への憧れを諦めきれず、九州大学医学部を再受験する事を決意しました。
受験勉強を始めるに当たっては予備校のお世話になる事も考えましたが、私は当時受験勉強の経験がなく、予備知識が全くない状態でしたので予備校の授業についていけないのではと考えた事と、宅学の方が性格的に向いていると思い、宅学を選択しました。
勉強方法については、インターネット等で調べ、いわゆる王道といわれる方法で行いました。数学に関しては青チャートで基礎基本を入れた後に様々な問題を演習、物理は教科書を読んで名問の森、化学は化学重要問題集、英語は最初に文法と単語をある程度学習した上で、長文問題集の読み込みと英作文の演習といった具合です。
私のようにゼロから始めた人間には受験勉強の完成は時間がかかりました。強い不安とストレスで全く勉強に手がつかない日もありました。そんな中でも諦めずにコツコツと取り組んでいたら、徐々に成績が伸びていき、気づいたら合格圏内に入っていました。
今の成績ではまだ志望校の合格圏に入っていないという受験生の方もいると思います。そのような受験生も今日はこの問題をマスターできたとか何個単語を覚えられたとか小さな事からコツコツと頑張っていきましょう。そうすれば必ず光が見えてくるはずです。
予備校の授業は、○○大コースのような志望校別のものや科目毎にレベル分けされている一般的なものが存在します。
異なる学力、単元ごとの習熟度の異なる生徒を一括りにして効果的な授業ができるでしょうか。
同じ授業を受けて同じように学力が向上するとは考え難いです。
受験における勉強において最大の目的は学力を伸ばし、志望校に合格することです。
授業を受けて「理解した気」になることは容易です。しかし、自分で問題を解けるようになって初めて受験では点数になります。
その為、学力を伸ばすのに、重要なのは授業を受けることになく、継続的、集中的な自学習だと私は感じます。
最強無敵塾では、自学習における理解不明瞭範囲の質問対応、一緒に問題を解くことで解き方を身につけてもらうなど、個別指導であるが故にそれぞれの生徒様に対して異なる指導法を施し、学力、習熟度に合わせた指導を行なっております。
また、宿題による管理によって学習ペースの安定化と志望校合格から逆算した計画を二人三脚で遂行します。
2019年の春に2年の浪人を経て入学しました。現役時には地元の地方国公立大学の医学部を、1浪時には京都大学の農学部を前期日程で受けました。不合格の主な原因はセンター国語が苦手であったことです。2浪目は国語をしっかり対策し、記述力には自信があったため確実に合格すると思った九州大学を受けました。
僕は1浪目から2年間地元実家で勉強しました。朝の8時半から夜の11時まで勉強し、数学と理科は夏休みまで基礎を詰め込み、秋から東大と京大の数十年分のプレテストや過去問を解きました。おかげで7~8割は平均して解けるようになっていました。
数学は1つの問題を解けるまで何時間も考える演習を始めてから驚異的に成績が伸びました。
英語に関して最も重点的にしたことは音読です。音読に関する著書を参考にした記憶があります。
国語は2浪目に「現代文POLARIS1」を演習し、現代文の解き方を頭に叩き込みました。
古典は単語と句形、文法を何十周もして覚えました。受験勉強で大切なのは「メリハリ」をつけることだと考えています。
勉強する時は勉強する、休む時は休む、遊ぶときは遊ぶ。これから受験を経験する方々はこれを意識することをお勧めします。
私が久留米大学附設中高校出身であり現在九州大学医学部に在籍する身として、使用した参考書や学校での授業に関する知識を書いていきたいと思います。
まずは使用した問題集、参考書に関してです。受験を通して使用したテキストはほぼ全て学校の共同購入で所持していたか、学校の先生方が勧めてくださったものでした。具体的に言えば、数学はチャート式数学と河合出版のプラチカ、物理、化学は数研出版の物理リードαと重要問題集でした。これらのテキストは授業や宿題として解かされた分はもちろん、自習でも用いていたためそれぞれ3、4回ずつは解きました。
続いて学校の授業に関してです。学校の授業では上記のような問題集を解いた他、先生方が自作のプリントを用意してくださることがほとんどでした。受験に必要な“場数を踏む、何度も解き直す”といったことは塾に行かずとも十分に得られると思います。しかし、学校の授業でかけていたものがあるとすれば、基礎を繰り返し授業することはないという点です。また、多くの附設生が教科書や基礎といった点を軽視する傾向があります。そのため、それぞれの分野の土台が安定せず、応用問題もなんとなく解いてしまい、成績が安定しないというケースが多く見受けられました。私から附設生にアドバイスをするとすれば、基礎を甘く見ないということです。教科書や基礎からしっかり勉強した人ほど成績を着実に伸ばしていきます。自分が使っている言葉や記号の意味を本当にわかっているか常に自問しながら勉学に励みましょう。
僕が再受験を決めた理由には、大学への進学時に迷っていた医学部、医師という職業への思いを捨てきれなかったことがあります。1回目の受験時には以前在籍していた大学への進学を強く希求し、それをモチベーションに受験勉強に励んでいましたが、一方で将来の職について考えた時は医師になりたいという思いがありました。当時は両方を実現できるほどの能力、強い意志はなく、一旦自分の中で医師という「夢」を諦めることになりました。
何とか合格できた在籍大学では薬学部に所属していましたが、医学部と薬学部の学習の領域の類似性、相同性から医学部を意識せざるを得ない日々を過ごしていました。薬学部で研究者になる自分の姿よりも医師として働く自分の姿の方が明確に想像できたのです。そこで、再び医学部を目指すことを決意しました。
再入学の為に、主に経済的な理由から、受験勉強に取りかかるまでに時間がかかってしまい受験勉強がスタートできたのは10月からでした。
10月〜11月
元々得意だった理系科目の復習と現状確認、志望校の決定
12月〜センター試験まで
センター文系科目と生物の学習
1月〜2次試験
理系科目の過去問と英語の読解、英作文
というような日程で、その時々での優先順位を定めて重点的に学習しました。
合格の決め手となったことは特に10〜11月での自分の現状の把握だったと感じます。
受験対策の数学を勉強していく上で私が最初に行ったことは、九州大学の過去問を見たことでした。九州大学がどのような問題を出題し、どのような形式で、どれほどの時間で解かせるのか知る必要があると考えたからです。九州大学の数学は基礎に忠実で、素早く正確に解ききる必要のある問題であったため、予備校のテキスト通りに予習・復習を毎日三時間程度かけてこなしていました。時間が余った場合は、再度振り返って復習をし、また、難易度の高い問題がでた場合にも対応できるように別の参考書を用いて解き続けました。そして、私は予備校で最後まで残って勉強したら家では決して勉強しないと決め、メリハリを持った勉強方法を維持し続けました。
家族には模試の結果も見せず、一切口をはさまず、ただ見守ってくれるようお願いしました。家族もそれを受け入れてくれたため、ストレスなく受験に臨むことができました。
受験直前期の私は『受かるだけの努力はしてきたから受かると思うし、受からなかったらそういう運命なのだろう』という開き直った心境でいました。これは受験に臨む上で最高の心理状態であると私は考えますし、こんな心境で受験に臨める様に努力を積み重ね、模試でいい成績を取ることが受験において最大のポイントであると考えます。受験は苦しいものですが、苦しいと感じられているのは自分が頑張れている証拠です。苦しみから抜け出したい気持ちを活力にして受験に臨んでください。
「受験勉強とは引き算である」とは、私の高校時代の恩師の言葉だ。そしてこの言葉は私の高校時代、浪人時代の勉強を支えてくれた言葉でもある。大学入試の出題範囲は膨大なものであると感じがちであるが、基本的には高校の教科書や資料集といったものからしか出題されない。その有限の範囲の中の自分の出来ない問題、理解しきれていない分野を無くしていく作業、これが受験勉強における「引き算」なのである。
実際に私が取り組んだこととしては、まず各教科において自薦でも他薦でも構わないので取り組みやすく解説のしっかりした問題集を用意すること、そしてその問題集にわからない問題が1つとして無くなるまで何周も何周も繰り返すことである。1年というのは長いようで短く、あれもこれもと問題集に手を出すと結局どれも中途半端にしか終えられなくなってしまう。とにかく、これと決めた問題集を使って引き算を繰り返すこと、何度も何度も解き直すこと。これが私なりの公立高校から九州大学医学部医学科への近道であったように思う。
九州大学の入試は他の難関大学とは異なり、難しい問題というより標準的な問題が出される傾向にある。九大においては医学部専用の問題などはないため、標準的な問題を解くことに変わりはない。センターが半分に圧縮されることを考えると、二次でとるべき点数は約8割である。二次の配点は、数学250英語200物理125化学125である。この情報から私が九州大学医学部医学科に合格するために立てた作戦を物理と化学に絞って以下に述べる。
まず物理について、九大の物理は力学、熱力学、電磁気がまんべんなく出題されるが、そのうち力学が必ずと言っていいほど出題される。また、最近は原子分野も出されたため、原子も勉強しておく必要がある。配点としては大問3つのうち一つが力学で力学の配点が他の大問と比べ大きいのが特徴である。そこで私が行った対策はまず「物理重要問題集」を2周したこと。化学も同じことだが、高校物理で問題として成立させられる現象は限られているため、今まで大学入試で出された問題をすべて解けば入試本番でも必ず似たような問題がでるはずである。その考えのもと大学入試で出される標準問題をすべて網羅した。次に、電磁気の分野で出てくる現象に対してネット等から情報を得て詳しい説明ができるようにしたこと。九大の電磁気には稀に教科書の内容を逸脱するような問題が出される時があるため、その対策として。また、解くスピードと計算を正確にすることで、時間の余裕を作ったこと。九大の物理の問題は量が多く、計算も煩雑になることが多いうえため、その対策として。名門の森なども有名で、実際に私もかじりはしたがそこまで必要性は感じなかった。重要問題集を私は勧める。
次に化学について、九大の化学は割と難しめの問題である。物理同様、全ての分野がまんべんなく出題され、量も多く計算は極めて煩雑である。大問は5つで25点ずつ、印象としては化学平衡が出やすいと感じる。化学は難しめであり、時間のかかる難問が出題されることもあるため、問題を選択するということも重要になってくる。
私が行った対策は「化学重要問題集」を2周したこと。化学の現象の根本的な理解に努めたことである。理由は物理について述べた内容とほとんど同じである。
まとめると、九大の物理と化学にみられる問題の傾向としては、現象の根本的な理解をしているか、基本を大事にしているか、膨大な問題と煩雑な計算をやりこなす処理能力と正確さを備えているかを問う問題が多いように感じる。
物理、化学に限らず九大の問題を解くときに必要な意識は難しい問題は皆解けないのだから難しくて解けない問題は飛ばすという意識、全てを解く必要はなく、8割をとればいいという意識である。難しい問題に引っかかって時間切れということがないようにしてほしい。
最後に、私は受験するにあたって親が私のことをあまり気にかけず一緒に食事をするときにも勉強以外の話をしてくれたことが私にとって救いだったと思う。今になって思い返してみると親の干渉を一切受けず自分なりの勉強ができたことは精神的にもかなりプラスだったと思う。
九州大学医学部医学科に合格するためには数学の力が必要不可欠です。数学で大きく失敗してしまうと、合格はかなり遠ざかってしまいます。九州大学の数学で高得点を取るためには大きく2つするべきことがあります。1つ目は、基本的な問題(九州大学で出題されるレベル)の反復練習です。学校で使っている問題集でもいいですし、市販の問題集でも構いませんが、決して背伸びをして難しい問題集を選ばないことが大事です。九州大学医学部医学科に合格するためには、基本的な問題は素早く正確に解答する力が求められます。この力は決して「数学の力」ではありません。「数学の力」というのは、初めて見るような難解な問題に対して、頭を捻って試行錯誤を繰り返しながら答えを導く力です。ただ、制限時間の設けられている入試においてすべての問題でそんなことをしていたら絶対に合格できません。幸いなことに東京大学や京都大学と違って九州大学では、基本的な問題の出題がほとんどです。ですので、入試本番で試験問題を見た瞬間に解法が8割程度浮かぶくらいまで演習しておく必要があるのです。
2つ目は、上にも書きましたが「数学の力」をつける練習です。九州大学の問題は基本的な問題が多いとは言いましたが、やはりたまに難解な問題も出題されてきます。その時に頭を捻って正解に導くためには、日頃から難しい問題に対して頭を捻る時間をどれだけとれているかが大きく影響してきます。東京大学や京都大学の問題など、問題はなんでも構いません。一筋縄ではいかない問題に対してチャレンジする時間もしっかりととることが大事です。数学が好きな人にとっては、これが他の嫌いな教科の勉強の息抜きにもなるかもしれません。
上に書いた2つのことをさぼらずにしっかりと積み重ねていけば九州大学医学部医学科に合格出来るだけの数学の力は必ずつきます。頑張って取り組みましょう。
私が医学部再受験で最も重要と感じたのは自己管理能力と計画性です。
私の例で言いますと、4月に九大医学部受験を決意して今後の1年間を、4月:評価期間、5〜9月:底上げ期間、10〜2月:演習期間と分けて、評価期間は自分の現状の実力を計る期間、底上げ期間は現状の実力に合わせて各科目に関して適切な方法で理解と得点力を上げる期間、演習期間は本番を見据えた演習を行う期間としました。
まず評価期間に関しては、自分の数学と理科の実力を計るため、1ヶ月後に二次試験があるつもりで1ヶ月間集中的に数学と理科の演習を行いました。そして実際に九大の過去問を本番の制限時間で3年分解いて添削をして自己評価を行いました。私の場合は、数学に関しては基礎の抜けがあり、理科に関しては基礎・演習力共に合格レベルに達していると、試験結果から判断しました。
次いで底上げ期間に関しては、この評価を元に計画を建てました。数学に関しては基礎の抜けがあるため単元ごとに演習することが必要であり、理科に関しては単元にこだわらず難問・複合問題を解くことで更なる得点力向上を図り、その他の科目に関しては基礎レベルの参考書から始めなければいけない、と考え計画を建てました。また、各科目共通の目標として、4ヶ月の底上げ期間を通して必ず試験範囲に含まれる単元を網羅的に全範囲勉強・演習するようにしました。加えて、比較的得意であった数学・理科に関しては、更なる実力向上を求めて九大レベルにこだわらず難易度の高い問題演習も行うようにしました。しかし、難問演習はこの底上げ期間を過ぎたらなるべくしないようにしました。
最後に演習期間に関しては、とにかく試験形式の演習を集中的に行いました。本番の近いこの期間は、九大およびセンター試験の過去問・あるいは九大と同レベルの過去問や演習問題を、時間を決めて解くようにしていました。この期間は詰めの期間であるため目標である九大とかけ離れた難易度の問題はなるべく避けるようにしていました。難問を解けるようになる勉強をするならば、その時間を使って九大レベルの問題をさらに速く正確に解く練習をした方が良いと感じたからです。
そして私は全期間を通して1ヶ月に1回必ず模擬的に試験を行いその時点での自分の実力を成績から客観的に評価するようにしていました。そうすることで自分の弱点を確認し次の1ヶ月の勉強計画を建てたり計画の修正を加えたりしていました。
これはあくまで私の例ですのでこの通りにやらなければいけないとはもちろん思いませんが、中長期的・短期的計画を両方建てることと、定期的な自己評価とそれに基づく計画の軌道修正こそが私の再受験成功の最大の鍵であったと考えます。
“九州大学医学部医学科への”とは銘打ってはいるが、理系はどの学部であれ、高得点を目指すために参考にしてもらえると思う。
受験において分かったことがある。
まず、九大入試における化学の特徴はない。よって、特定分野のみに特化した学習は愚策である。しかし、切り捨てられるところはある。高等過ぎる問題である。九大入試は理系全学部共通なだけあって、ちょうどよい難易度になっていることが多いからである。わざわざ、とんでもない難問で演習する必要がないのである。
必要なのは、答案作成にかかる速さと取捨選択である。物理・化学は同じ時間内で回答するのであるが、時間が足りなくなる受験者が多いだろう。そこで、私は「化学の重要問題集」、「名問の森」といった標準的なテキストに絞り、タイマーで測る勉強法をとった。こうすると、焦りの中で、どこに着目すればよいか体が覚えてくれる。勝手に取捨選択もできるようになるのである。本試直前で、「化学の新演習」などで長文を読み、理解することで、本番での難化にも対応できたと思う。
数学の勉強方法は特に他教科と異なるものではありません。大事なことは端的に言って、知識のインプットとアウトプットの反復です。ではその作業が数学という教科において、一体どういうものなのかを明らかにしていきたいと思います。
まず、インプットについては、数学の問題演習を通して大体の解法パターンを身に沁みこませることだと思います。おすすめは、青チャートや1対1対応の演習をひと通り解くことです。これらの問題集は基本的かつ重要な問題で占められており、色々な分野がある中で満遍なく数学の実力をつけることが可能です。しかし、この段階では定型的な解法を知っただけで、応用的な問題が出題されたときに太刀打ちできません。
ここで数学の勉強をする上でもう一つ大事になってくることが知識のアウトプットです。ここでは思考力が試されます。自分の脳内にある情報のみで、解答を組み立てていくのは容易なことではありません。やはり、問題量をこなすことが重要になってくると思います。たとえ問題がわからなくても、間違った問題や別解は新しい考え方を身につけるチャンスです。しっかりと見直しすることが効果的な勉強法です。このようにインプットとアウトプットの反復をすることで、数学の力は身についていくものなのです。
私は、ラサール中学校・高校を経て九州大学医学部医学科に合格することができました。受験生の皆様は成績や勉強方法も人それぞれだと思うのですが、私がしていた勉強法が少しでも参考になれればと思い、私の秋から二次試験までの勉強日程やカリキュラムを紹介したいと思います。
秋からの勉強で、私が一番重点を置いて勉強していたのは理科でした。理科は他の科目に比べ現役生と浪人生の差がつきやすい科目で、浪人生の合格割合が高い九大入試を受けるうえでは浪人生に大きな差をつけられるのを避けるためにも重要な科目であるからです。私は、物理も化学も重要問題集という問題集を使いすべての問題が解けるようになるまで何度も解きなおしていました。数学や英語はセンター試験の一か月前までに仕上げるようにし、センター試験の一か月前からはずっとセンター試験の勉強に集中していました。私は英語が苦手であったため、二次試験の直前まで単語帳を一日三十分は勉強するようにしていました。今思えばそれが一番二次試験の対策になったと思います。受験において重要なことは苦手科目を作らないようにすることだと思います。受験生の皆様には、苦手科目から逃げずに向き合い合格を勝ち取ってもらえればなと思います。
まず、第一志望合格に必要だと僕が思うのは志望大学を具体的に決めることです。僕は青雲高校を卒業しましたが、勉強の意欲が持続する人の特徴は志望大学がはっきりしている人でした。やはり、志望大学が漠然としている人は勉強に対する意欲に波があったように思います。
次に勉強の方法についてです。 まず、数学について。数学で最も大事なことはミスを少なくして、基礎的な問題が全て解けるということです。そのためには日頃から、雑に解き捨てるのではなく、1問1問丁寧に解きましょう。あと、問題集を何冊も解いて、捨てるのではなく、1つ、2つの問題集を何回も解き直して、全ての問題がきちんと解ける状態にしましょう。
次は理科について。まず、物理は公式が自分で導き出せるようにする。そのためには日々の授業をきちんと聞いて、わからないなら、先生に質問します。それから、同じ問題集を何回も解いて、全ての問題がきちんと解ける状態にします。化学については覚えるところはしっかり覚えて、理解する部分はしっかり理解する。問題集も同じように1つのものを何度も解きます。最期は生物についてです。生物はセンターだけで、そこまで時間はかけれないと思います。一通り流れの中で覚えていき、問題演習をしながら、覚えていないところは覚えていくのがいいと思います。
私が九州大学医学部医学科に合格する際にもっとも意識したことは、誰よりも勉強するという単純なことだった。勉強は量より質だと仰る方がいるかもしれないが、各々に適した効率の良さを発見するには時間をかけるしかないのではないかと思う。まずは量、そしてはじめて質が伴ってくると思う。
また、私は受験勉強は浪人してから開始したが、高校の授業はもっと重視すべきだったと思う。なぜならば、結局現役で難関校に受かっていった友人は皆学校での勉強を大切にしていて、定期考査の成績も毎回良かったからである。周りを見ていると学校の授業の復習である定期考査など、当たり前のことを当たり前にきっちりこなし、かつ+αで自分で勉強できる人は受験に強いなという印象がある。
私は併願校として防衛医科大学校及び産業医科大大学に出願したがいずれも合格することができた。九州大学も含めこの3つに全て受かった最大の理由は、それぞれの大学の過去問から特色を掴み、それに対応した対策を練ったことにあると思う。やはり過去問は大切である。
今から受験を迎える皆さんが、学習を進め受験に臨むにあたって心構えを知ってもらうことをこの文章の目的としています。
受験をするにあたって、学習の基本であり受験の土台となる学校の授業を中心に学習を進めることが、最善かつ最適な学習方法なのは間違いありません。時々、授業をおろそかにして、有名な参考書などでの勉強を優先する生徒が少なからず存在します。ですが、それでは問題の解き方など表層的な面だけを学習して勉強したつもりになり、学習のエッセンスの部分を見落としてしまい問題を通して学習してほしいことを学べていない可能性があります。昨今の入試傾向としては、そのような表面的な勉強を行う学生を排除するために、問題集でよく見る典型的な問題と一見異なる問題のようで、実は問うている内容は全く同じ問題が出題されるということが頻繁にあります。
受験直前に過去問を解けずに、自分のしてきた学習方法を否定してしまうことの無いように、上記のことに注意して勉強に勤しんでもらいたいと思います。
九州大学医学部医学科に合格するためにまず1番大切なことは基礎を確実に習得することです。九州大学医学部医学科の問題のレベルはそこまで高くはありません。だからこそ合格を勝ち取るためには高得点をとることが必要であり、どのような問題が出題されても確実に解いていく基礎的な力が必要不可欠です。だからと言って基礎的な問題だけをやっていて九州大学医学部医学科には合格できません。高得点をとるには九州大学のレベルよりも高いレベルの問題、例えば東京大学、京都大学のような思考力が試される問題に対応できる力も必要になってきます。
また部活動をやっている高校生が九州大学医学部医学科に合格するためには、無駄なく効率的に部活と勉強の両立をすることが必要となってきます。部活動をしている学生はそんなに長時間勉強の時間をとることはできないと思います。ですから、例えば数学の問題ならば良問を一問一問時間をかけて学ぶことが大切です。その質より量の学習を続けていけば必ず学力がつくと思います。
模試や志望校の過去問を解く前に、様々な問題の基本となる解法を頭の中に入れておく必要があります。ただ公式や原理を覚えるだけでは問題の解き方は分からないので、1冊の問題集をスラスラと解けるようになるまで何度も解くと良いと思います。物理は名門の森、化学は重要問題集がおすすめです。問題集を何周もしていくうちに、だんだん早く解けるようになるので、ぱっと解法が浮かぶようになるまで何度も練習します。そして、過去問や模試を解いてみます。間違った時は、何度も解いた問題集から似ている問題を探し、なぜ模試や過去問になると解けなかったのか考えます。まれに、問題集に似ている問題が無い場合があるので、その時はノートにまとめておくと良いと思います。
化学の有機などの暗記の部分は、ノートや参考書のページごと覚えると、思い出しやすいので、自分の覚えやすいものを一冊用意し、テストの復習などの時にそれを開いて書き込むようにして復習すると良いでしょう。テスト前に見直すのにも最適です。